私は16年間サッカーをやってきました。高校時代にはプロになった先輩や後輩がたくさんいて近くで観てきました。だからこそ、私のように埋もれてしまう選手、プロの世界に羽ばたいていける選手では何が違うのかをその時に感じたことを私個人の目線で解説していきたいと思います。いま壁にぶち当たっている選手や、伸び悩んでいる選手の助けになれればうれしいです。
プロになれる選手となれない選手で何が違うのか
私が感じた差は主に4つです。
・自分にしかでいない武器があるか
・私生活の態度
・人間性
・努力の仕方
この4つです。
一つずつ解説していきます。
自分にしかできない武器
サッカーのみに限らずスポーツでは選手それぞれの特徴があると思います。
・足が速い
・両足が蹴れる
・対人の強さ
・どのポジションでもプレーできる汎用性
など、自分にしかない武器(個性を)持っているとチームで重宝される存在になれると思います。
実際にプロになった先輩では、正確なロングフィード、キャプテンシー、空中戦での強さ、キックの職人、左からのカットインシュートなど、何かのスキルにおいて突出している人ばかりでした。このように自分にしかできない武器を身につけることでチームの中で希少性が増し、重宝される存在となれるでしょう。
実際に高校サッカーではロングスローを使うチームもたくさんあると思います。それはロングスローという武器を身につけたから、多少ほかの選手より技術が劣っていたとしてもチームにとって必要な存在となり、メンバー入りを勝ち取ることができたという選手も中にはいるのではないかと思います。
もちろんそれだけがメンバー入りをつかんだ要因ではないと思いますが、チームにとって重要な存在であることには間違いないですよね。
このように自分だけの武器を見つけることでほかの選手と差別化を図ることができ、チャンスを得ることができると思っています。
私生活の態度
これは学校生活です。プロになれるような選手は私が見てきた限り、私生活がすごく良いです。
具体的に言うと
・授業中に寝ない
・提出物を期限までに出す
・掃除をしっかりする
など、当たり前のことを当たり前にできています。
だからいろんな先生からの評判が良いです。
評判が良いと学校全体でサッカー部を応援してくれるようになります。
必ずしも優等生でなくてはならないというわけではないです。ふざけていいところはふざける、しっかりやるところはしっかりやる、というように切り替えをしっかりできる人です。
これは少しの意識の差で全員が変えることができます。すごく大事だと思います。
当たり前のことを当たり前にできるよう習慣化していければ人としても大きく成長できると思います。
人間性
プロになる、チームで試合に出る以前に人としてとても大切なことです。正直人間性がないと上のレベルに行くにつれてどんどん試合に出れなくなっていくと思います。
活躍できる選手ほど人間性が良いです。具体的に言うと、
・AチームBチーム分け隔てなく関われる
・あいさつをしっかりできる
・悪口を言わない
などがあげられます。
これらができている選手はコーチからも、チームメイトからも信頼されます。
いくら自分にしかできない素晴らしい武器があったとしても信頼されなければ試合にすら出場させてもらえず、アピールもできません。
仮に試合に出れたとしても、さらに上のレベルでは通用しません。
サッカーは7,8割がミスのスポーツといわれています。だからこそ、信頼されるような選手じゃなければ淘汰されます。
サッカーはあくまでもチームスポーツであり、チームの決まりがあって、そこから個人の特徴が発揮されていくと私は思っています。
ぜひ、人間性を大事にしていってほしいと思います。
努力の仕方
本当に上手な選手は努力の仕方を知っています。
今の自分には何が足りないからこの練習をしよう、ここが強みだからさらに活かせるように練習しよう
といったように、自分をしっかり理解していて何をするべきかがはっきりしています。
だからほかの人よりも合理的に練習できており、成長速度がまるで違います。
私の高校は朝練のメニューが自主練でした。
私はシュート練習をしてみたり、タイヤ引きをしてみたり、ロングキックをしてみたりと毎日、特に目的もなくその時の気分で取り組んでいました。
でも自分を理解している人は、毎日決まった場所からシュート練習をしたり、ヘディングを回数を決めてやったり、考えながら練習していました。
この差はかなり大きいです。
成長=能力×考え方×熱意
という言葉を聞いたことがあります。
まさにその通りでただがむしゃらに努力してもそこまで成長できません。しかし、何をするべきか考えるという行動をとることで段違いのスピードで成長できます。
一つ一つの練習でも何を求められているからこのメニューなのかというのを考えながら取り組むと成長速度も上がり、戦術理解度も上がってきます。戦術理解度が上がればコーチのやりたいことを理解でき、それが信頼につながっていきます。
このように常に考えながら練習してほしいと思います。
最後に
ここまで偉そうに書いてきましたが実際の私はというと高校で一度もベンチにすら入ることもできませんでした。
ですが、プロをたくさん輩出しているようなチームの中で成長できたおかげでこのように何が足りなかったか気づくことができました。
何にも特徴がなかった私は大学でキーパー以外の全部のポジションをできるという私だけの武器を身につけました。
すると、トップチームではありませんでしたが、所属するカテゴリーの中で貴重な存在になり、どんなに調子が悪い時でもベンチに入れるようになりました。
高校時代にこれらのことに気づけていたらもっとよかったのかなとも今では悔やむこともあります。
だからこそ私の経験をたくさんの人に広めたいと思いました。
私が行ったことがすべてではありませんがこの記事が飛躍するきっかけになってくれたらうれしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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