サッカーでよく聞く言葉で「スペース」という言葉があります。
でも、「スペースに動け」と言われてもプレーヤーが理解できていなければ意味がありません。
実際に私は小学校と中学校でコーチをしていますが、理解できていない子供が多いと感じています。
そこで、初心者の子どもやサッカー経験のない体育の先生などに向けて、スペースの重要性と練習メニューを考えていきたいと思います。
なぜスペースが重要なのか
その理由は主に2つあると考えます。
- 1試合を通してボールを触る時間
- サッカーはミスのスポーツ
プロの試合でも90分間の間で1人の選手がボールを触っている時間は「2~3分」と言われています。
そのため、残りの87分ほどはボールを持っていない時間ということになります。
だからこそ、スペースの使い方が重要になりボールを持っていないときの動きが大切になってきます。
サッカーは8割がミスと言われているスポーツです。サッカーは7,8割がミスのスポーツと言われています。実際に、かの有名なレジェンドであるヨハンクライフでさえ、「フットボールはミスのゲームだ」と発言しています。
ミスが起こるからこそ、パスがずれた時のカバーや予測などでスペースを有効に使っていくことが大切だと考えます。
他にも、マークを引き付けてスペースを空けたり、あえてスペースを空けておいて囲みこんで守備をするなどありますが、今回はスペースが大事なのはなぜかというのを理解してほしかったので上記の2つを挙げました。
練習メニュー

これは、私が実際に教育実習の際に中学1年生に行ったメニューです。
子どもたちはボールに群がって団子状態に待ってしまうシーンが多々見られます。
そのため、コートは横幅を広くし、得点ゾーンも横幅と同じ大きさにすることでスペースを見つけられるようにしました。
人数は、常にボールにかかわれるように1チーム4人にしました。
また、最初は手でボールを持って行いました。足よりも手のほうが扱いやすいため、どのようにボールを運べば得点ゾーンに行けるかという成功体験をつかむことができます。
できるようになってきたら足で行います。
実際に行ってみて、手で行ったことでスペースを探しながらゴールに向かって動いている生徒が多くみられました。
成功体験をつかむことで生徒は内容を理解でき、考えながらプレーすることができます。
ただ行うよりも理解したうえで考えながらプレーをすることで成長速度は変わっていくと思います。
ちなみに、足で行ってみたら技術が足りず、なかなかうまくできているシーンがありませんでしたが、、、(笑)
まとめ
サッカーは1試合を通してボールを触る時間は多くて3分だということ、7,8割がミスのスポーツだということを理解しておくことで、「スペース」の重要性に気づくことができると思います。
もちろん、先ほども述べたように、スペースの重要性はこれだけではなく、数えきれないほど出てきます。高いレベルになってくるほどスペースの使い方はさらに重要になってくると思います。
しかし最初は、なぜスペースが重要なのかを理解し、理解させ、考えてプレーしていく、させていくことがスタートラインだと思っています。
そのために、手でボールを持った状態からスタートしたり、コートの大きさ、人数を変えたりして行っていくことがいいかと思います。
今回は初心者の子どもやサッカー経験のない体育の先生などに伝わるよう記事にしてみました。
参考になればうれしいです。
サッカー観が高まっていきますように。
ありがとうございました。
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